« 「梁山泊」と「梁山伯」は全然違うのです。 | トップページ | 池袋・東京芸術劇場へ! »

2007年2月16日 (金)

ちょっと専門的な話。

Kadokawa2 夕方、急に出かける用事が出来て銀座二丁目まで行き、すぐに別れて東銀座側をゆっくり七丁目方面へ歩いていったら、書道の個展をやってる画廊があった。(アートスペースGINZA5) 「片岡鶴太郎」とか「坂本冬美」など芸能関係の花輪がたくさん。
飛び込みで入ってぐるりと拝観しました。

映画の案内状と書の複製(右の写真)をくれたので、角川春樹制作『蒼き狼・地果て海尽きるまで』のタイトル文字を書いている作家だとわかった。芸能界では有名な方のようで、多分野で活躍しておられると察します。

そこで私が感じたのは別のこと、常日頃課題としている問題にぶち当たりました。この漢字と仮名が交じった『近代詩文書』と呼ばれる、現代書分野のことです。

日本の文字文化は、中国から漢字をいただき、独自のひらがなを発明し、現代のコミュニケーション手段の主役を果たしています。それなのに書道展覧会で観る作品は、「漢文」か平安時代の流れの「仮名」が主流。もっともその内容は本家中国に勝るとも劣らない高度なレベルに達しています!

しかし、ここからが問題。
この呼称が書壇に登場したのは戦後で、「毎日書道展」に独立した部門として公募されて以来急速に発展してきました。近代の詩歌文章を素材として書作する主旨で、特長としては鑑賞者が理解しやすい。ですが、このジャンルの書家たちとしては単に読みやすいというだけでなく、従来の形式化した伝統書とは異なる現代的ムードを盛り上げ、別趣なものを創り出そうと努力しています。ただし、中には書的錬度の稀薄なものも多く見受けられるため、いまだ様式上の完成までには至っていないというところです。

もちろんこの分野に専門に取り組んでいる沢山の団体があるけど、日本の書道会の最高峰で、毎年正月に上野松坂屋で発表される現代書道20人展でも近代詩文書にチャレンジする巨匠がおられますが、それが!今年は激減したのです。

現代の日本の大御所が数年前まではトライしたけど、古典作品の見直しに戻したという。このことは、『近代詩文書』への挑戦が大変難しいということなのか?!

実は、(私は無謀にも)これに永遠のチャレンジをしたいのです。(笑)
中国に日本の文字文化をより理解してもらうためにも、良き挑戦だと思っています。

書道に興味がない方には、不思議な話と思いませんか?(;-_-R;)

|

« 「梁山泊」と「梁山伯」は全然違うのです。 | トップページ | 池袋・東京芸術劇場へ! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/164930/13969111

この記事へのトラックバック一覧です: ちょっと専門的な話。:

» 「蒼き狼」世界へ“出陣”…60か国で配給決定 [速報!芸能ニュース&うわさ話&スポーツ情報]
日本・モンゴル合作映画「蒼き狼?地果て海尽きるまで」(3月3日公開、澤井信一郎監督、森村誠一原作)のジャパン・プレミアが22日ッ!丸の内・東京国際フォーラムで行われ [続きを読む]

受信: 2007年2月24日 (土) 00:02

« 「梁山泊」と「梁山伯」は全然違うのです。 | トップページ | 池袋・東京芸術劇場へ! »