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2012年3月21日 (水)

井上有一著『書の開放とは』

Bookh1_1この本、日比谷図書館(図書文化館)で借りて今日が返却日。
小さい字でページ数も多いので一気に読んでるヒマもなく、4週間借りてました。
(本の装丁は浅葉克己さん)

井上有一については、最も好きな『貧』の字を、以前から私のホームページに載せてますし、2年前「井上有一遺墨展」を見に行き、詳しくブログに書きましたが、

この本では、彼の作品を書くペースや気合の入れ方がしっかり書かれています。

Book_01 そして、"臨書"についてや"書を見る目"など、彼流の考えは充分参考になりました。

それと、師が上田桑鳩と言うことで、前衛書道的な要素を感じるワケも納得。

ただ、上田桑鳩は前衛書道の分野で有名ということですが、あの日本経済新聞のタイトルを書いた方。前衛書でない名作はたくさん残しています。

当然、井上氏も書については"古典"を人一倍学んでいます。

この本には載っていなかったけど、遺墨展でみた、この『上』の文字には感動です。
(亡くなられる年に書いたのだからこの本に載るわけない、最近は『貧』の字よりこれの方が好きです。)

Ue_2前衛書家というより、中国・南宋時代の虚堂智愚〔きどうちぐ〕はじめ、日本の大燈国師(宗峰妙超)、白隠、隠元などなど、禅僧の書に大きな影響を受けたのでしょう。

そのほかにも、本を読んで改めて知ったことはたくさんありました。

ただ、好きでないところが一つ!(笑)

全身を無にして大きな作品を何十枚も書くのは良いんですが、
奥様を助手にして怒鳴ったりこき使ったり?
芸術家にありがちなこういう態度は美しくないと感じました。

あとは完璧なので少しケチをつけたくなったものでひと言…、失礼しました。(^^;ゞ

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